黒幕系プロデューサー
先日、アース・ウィンド&ファイアーの日本ツアーへ。CHICとの共演というもはや伝説級の夜で感動の連続だったわけだが、今日はそこからちょっとだけ”横道”にそれた話を。
序盤からセットリストに『Like a Virgin(マドンナ)』、『I’m Comingout(ダイアナロス)』、『Let’s Dance(デビットボウイ)』、『Get Lucky(ダフトパンク)』といった名曲が並び、なぜCHICがこれを?と気になっていたので終演後に調べてみて驚いた。

これら全部同じ人が曲を手がけていて、その彼が、ナイル・ロジャース。CHICのギタリストでありながらプロデューサーとして何十年も音楽界を支えてきた重鎮で、黒人=ソウルやR&Bといった枠に閉じ込めない活動を貫き、ロック、ポップ、エレクトロ、K-POP(BTSとの楽曲)まで、ジャンルも世代も超えて名曲を生み出してきたプロデューサーだった。
彼がすごいのは、ただ音を作る人じゃないこと。アーティストや曲の魅力を見極めて、「どう組み合わせたら一番光るか」を考え抜く天才だ。違う時代、違う世界観、異なる才能を繋ぎ、新しい音楽を生み出す。そのセンスと判断力こそが彼の武器であり、今日、この場で特筆したかったことにも繋がる。
音楽に限った話ではなく、仕事でも日常でもソレができる人が、とにかく面白い。誰かと誰か、アイデアとタイミング、モノと空気感?そういうのを掛け合わせて、思ってもみなかった面白さを生み出せる人。
一見、裏にいるようでいて、場を仕掛けて、人を動かして、ちゃんと美味しいところは握っている。(はたまた、かっさらう。)
そんな”黒幕系プロデューサー”の存在をまた1人知った話、でした。
ここだけの話、”エグゼクティブなんちゃらプロデューサー”と名乗るぐらいなら黒幕でありたい!

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