みなぎる”派生”体験!

用途不明、だけどこのブース内でアート展のグッズとして提案されると欲しい。プレビュー後だというのにカラバリのひとつはすでに売り切れていて、業界人ウケがいいことも明らか。確かなやられた感がありました。
仕掛け人が誰なのか気になって美術館のインスタから追跡開始。タグ付けを辿ると、ディレクションしたのは知れば納得、某有名誌を手掛けていたエディトリアルチーム。グッズ自体はこれまたイケてる某オンラインショップによる、展示作品の配色を拾った限定カラーだったことが判明。
つくる世界観が信用されているからこそ任せてもらえる立体的な編集業。ふつふつと闘志への着火を感じつつ、2つも追加購入してしまった。なんて有益な派生体験!

これはウェブだからこそ可能な追跡派生。具体的なゴール(目的)を求めるとき、雑誌の中だとこんなにスピーディにはいかない。逆に雑誌に求めるのは、ゴールがなくともある種の偶然といえる出会いに期待した寄り道派生。つくり手のセンス、世界観への信頼が必須ですよね。
ガールフイナムはウェブマガジン。“タグ付け”みたいなウェブだからこその機能を活かした情報発信ありきだし、世界観への信頼ありき。それを受けた読者に実働してもらうところまでを狙えるといい。
派生ついでに。ヘビーユースしている連想類語辞典というツール。単語を入力すると派生しうるワード軍がずらりと出てきます。同義語ではなく“連想類語”なところがキモ。予想外な派生単語から得るヒントの多いこと!(もちろん派生を期待したSEOなんかも気にしておきたい……)

ついでついでにもうひとつだけ。ガールフイナム、遅ればせPinterestを開設しました。ビジュアルという観点での派生(リーチ数など)を数字で見ることができて面白いです。

(メイク連載が好反応で嬉しい!)
個人的にはリサーチで使いまくっているので、傾向を学習されてる感が半端じゃない。「ほら、こんなのが欲しいんでしょ」と言わんばかりの精度に感心する一方で、自分の好みを学習されきったところからの派生ばかりになってしまうのはちょっと悔しい気もする。あくまで能動的でいないと飲み込まれてしまいそうな。
気づいたら「派生」を通して、自分の仕事&媒体に向き合っていましたというここだけの話。
テキストもビジュアルも、インプットもアウトプットもおざなりにしたくない。派生していくと考えることはなくならない。編集って、いい仕事です。

ガールフイナム編集部