利用者視点のサービス
WEBディレクターという仕事をしています。
仕事内容は会社によって少しずつ違いますが、プロジェクトを最後まで責任をもって進めるのはもちろん、クライアントとのやり取り、クオリティチェック、見積もり作成など、幅広いことをカバーしています。
その中でも最近あらためて大切だと感じたのがクオリティチェック、特に「使いやすさ」に直結するいわゆるUI/UXです。
(UI=画面やボタンなどユーザーが直接操作する部分、UX=使ったときのわかりやすさ・快適さ・満足感)
ある日、病院のWEB予約をしようとした時のこと。
予約できる時間が5つだけ表示され、「次の時間を見る」には「次へ」ボタン、「別の日を見たい」なら「後日」ボタンを押す必要がありました。

つまり、希望の日時を探すまでに何度もボタンを押さなければならず、前後の日程をまとめて見られないため、全体の空き状況が掴みにくいのです。
病院の予約は、急いでいたり体調が悪かったりする中で行うことも多いもの。 もしカレンダーのように「どの日・どの時間が空いているか」が一目でわかれば、利用者も病院ももっとスムーズになるはずです。
もうひとつ、社内の人事評価システムでも似たことがありました。 評価内容をWEB上で入力し、最後にExcelファイルを添付して送信する仕組みです。

ところが、ファイルを添付して送信したのに、後日「添付がありません」と連絡が。 調べてみると、ファイルを選んだだけでは反映されず、「アップロード」ボタンを押さないと保存されない仕様でした。
ボタンを押してからが人事評価か..と思いつつ、ここだけの話、資料を添付した時点で自動的に保存されるようになっていれば、こうしたミスは減るだろうと感じました。(もしよければ改修のご相談に乗りますね!)
「操作がわかりづらい」「欲しい情報にたどり着けない」と感じるとき、その多くは利用者が悪いのではなく、システムの都合や作り手の想定不足によるものです。
機能を増やすよりも、むしろシンプルにすることが、良い体験を生む近道なのかもしれません。
自戒も込めて、使う人の視点に寄り添うことの大切さを改めて感じました。
私が所属するクリエイティブチームも、そんなことを考えながら、より良い体験を生む“ものづくり”に取り組んでいます。
クリエイティブチーム ディレクター