投票のUX。
友人の結婚式と衆議院選挙が重なった。
参列前に投票を済ませようと、駅とは反対の中学校へ雪のなかを10分ほど歩いた。投票所って生活導線上になかったりする。どこに投票所を設けるかも、意外と投票率を左右しそうだ。
紙に文字を書くこと。しかも鉛筆でなんて、日常だとほぼやらない。
渡された投票用紙は、広い記入枠や大きめの説明文などが「ちょうど良い」と改めて感じた。加えて、全ての文字に振ってあるルビ。年齢や視力の違いを前提にデザインされている。
ただ、縦書きなことが気になった。

日本語の読書体験を考えると、縦書きは自然だ。公平性を保つというのもわかるけど、今、文字の閲覧環境の主流は変わってきている。
日常で接触するSNSや動画の文字は基本横書き。YouTubeやnoteなどのメディアは、UIやテロップ、サムネイルに至るまで、横読みの行動に基づいて設計されている。
文字組みが縦か横かで投票行動が激変するとまでは言わないが、「投票という行為の捉え方」を考えたい。
今の投票用紙は機能が優先され、装飾や演出は考えられてなさそうに見える。
商業においては、導線やUI、配色やフォントの選び方をユーザー以上に考え尽くす。ファンの好意醸成に影響すると考えられているからだ。投票用紙に関して、体験設計は検討対象にならないのだろうか。
例えば、「書くという、投票する行為自体」が特別な体験になるように、メッセージカード的な装飾を施してみたりとか。第三者の立場から、モーニング娘。の「ザ☆ピ~ス!」みたいに、ポップで新しい体験を作れないだろうか。
「チームみらい」は政党として、UXを大事にしている。
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「チームみらい」は、公式発信で投票時の記入について「『チームみらい』またはひらがなで『みらい』」と案内し、漢字(未来)・カタカナ(ミライ)はカウントされないなど注意事項も含めて周知している。
(参考:https://www.advertimes.com/20260216/article533939/)
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投票率は若年層の参加などの社会構造に話が寄って、選挙自体の体験作りについてはあまり議論されてない気がする。もう少しだけ体験価値を設計できる余地がありそうだ。
ここだけの話、電信柱の広告なんかもそう。生活動線にあって、人が毎日接触する媒体なのに、勿体無い。病院とか床屋さんとか、いまだにそういうローカルなお店の案内ばかりを見かけるなかで、TBSラジオのシンプルな広告は逆に目を引いた。

デザインするだけじゃなく、未開拓の枠を見つけるところからご一緒させて頂きます。
クリエイティブチーム ディレクター